| 2. 試合中の指示の仕方
試合中よくチームメイトに対する指示を 「ダメだ!違う!」 とか 「〜しろ!」
と語気を荒げて言う場面を見かけます。
終いにそれは 「なにやってんだ!」 「ふざけるな!」 など罵声に変わっていくものです。
程度や言い方にもよるので一概には言えませんが、正しいことではないでしょう。
では、なぜいけないのでしょう? 何がいけないのでしょう?
それを 理解していないからこそ無意識にやってしまうこと なのです。
この弊害を知り、試合中に冷静であったなら、誰も損することなどしないはずです。
・「威圧」によるプレーの萎縮と焦り
過度のプレッシャーがプレーに悪影響を与えることはご存知でしょう。順にその種類を挙げます。
A. 内的プレッシャー(自分) : 「勝とう」と願うばかりに「ミスできない」
というプレッシャーを無意識に背負っている
B. 外的プレッシャー(敵) : 敵の負けまいとする気迫を受けること
これらは試合に付き物です。 共にチームの活気と雰囲気で軽減はできます。
そして下に挙げるのが、余計でかつ厄介なプレッシャーなのです。
C. 外的プレッシャー(味方) : 自分のプレーを非難、否定されることでその後のプレーが萎縮してしまう
何事もやらなければ結果はでません。 得点もです。
自分のプレーを恐れたなら得点チャンスも逃げていくのです。
味方を不安に陥れ、自由を奪って何の得になるのでしょう?
味方もが敵と等しく自分に襲いかかるなら一体誰を信じてプレーすればいいのですか?
例えどんなに優れたプレーヤーであっても試合中に味方を非難する者、その行動こそが、
ゲームを不利にするだけでなく、そのチームをも確実に破滅へ導くのだということを知りましょう!
重要なのは 相手の立場に立って考えること です。
また 自分と相手が同じだと考えないこと です。
「自分だったらできる」 「自分だったら傷つかない」 「自分だったら理解できる」
というように相手の立場に立ってもそこに自分を想定しては無意味なのです。
物の感じ方や捉え方は 「人それぞれ」 です。
チームとして団結し、楽しくフットサルをやるためには何が必要ですか?何をすべきですか?
まず自分に何ができるかを考えましょう。 それがはじめの一歩です。
互いのこの繰り返しが協調性を育み、チームワークを向上させるのです。
では、試合中に互いのプレーの歪みをどう伝え、どう調整すればよいのでしょう。
心がけるべきは 「非難/否定ではなくアドバイス」 をすることです。
・アドバイスとは...
誰も特別な存在ではないのですから、「正しいことを教えるのだ」 という姿勢で
相手にアドバイスするのはやめましょう。
それが無意識のうちに驕り(おごり)となり、態度に現れます。
頭ごなしに 「〜させよう」 とする行為は、聞く側にとって無意識に 「警戒心」 と 「反感」 を憶えさせます。
これはつまり、アドバイスなどではなく自分の経験上知った 理論の押し付け に過ぎません。
アドバイスとは相手に 「選択肢」 を与えることなのです。
経験が浅く知らないが為に失敗してしまうことに対して 「こんな方法もあるよ」 と、
別の選択肢を与えることで相手の視野を広げ、失敗を回避できるだけの方法と余裕をあげる のです。
あとは 実際に選ぶのはその局面に直面した本人 なのです。
自分には出来ても相手に出来ないことなら、その局面では成功しえないのだから 押し付けは無意味 です。
・伝え方/言い方
前述のとおり 「命令形」 は味方をも威圧し否定してしまいます。
これは言葉の性質上、個人に向けられる攻撃であり、言われた当人は上から下に見下されること、
自分が認められないことへの 「反感」 として、他のプレーヤーには 「不快感」 として伝わります。
結果として 「こうして欲しい」 という伝聞の役割すら果たすことができないのです。
コミュニケーションとは文字・言葉・感情を用いた相互の情報交換です。
相手に受け入れられないそれはコミュニケーションと言わないのです。
ではこれを 「次は〜しよう」 「〜してもいいんだよ」 としたらどうでしょう?
前者は失敗や問題に対して個人としてでなく、「みんなで立ち向かおう」 という意思、一体感を感じさせる為、
結束力すら強める効果を期待できます。
後者はこういう選択肢もあることを教えてプレーに 「余裕」 を与え、
独りではないフォローがいるのだと伝えることで 「安心感」 を感じさせます。
これらだけでもチーム力は確実に上がるのです。 |